礼服のキホン
まずは礼服がどのような服装なのか、シーンによってかわる種類と一般的なスーツとの違いをご説明します!
礼服(フォーマルスーツ)の種類
礼服とは、「冠婚葬祭で着用する正式な服装」のことをいい、格式と着るシーンにより礼服にも違いがあります。
<正礼装・昼>モーニング
昼の礼服として、英国王室などが式典で着用するテールコートを除き、もっとも格式高い服装です。
結婚式の両家の父親の定番衣装です。格式高い結婚式の新郎や、ほかには公的な式典の列席者、パーティーの主催者、葬儀の喪主が着用します。
<正礼装・夜>燕尾服
夜の礼服として、もっとも格式高い服装です。
格式高い結婚式の新郎や、晩餐会などの主催者が着用します。また、オペラ歌手やオーケストラの指揮者などが華やかで格式高いシーンで着用することが多いです。
<準礼装・昼>ディレクターズスーツ
昼の慶事の礼装として、正礼装の次にフォーマルな服装です。
略礼装のブラックスーツのジャケットと正礼装のコールズボンを組み合わせたスタイルです。
結婚式では親族や主賓の衣装として着用されます。
<準礼装・夜>タキシード
夜の慶事の礼装として、正礼装の次にフォーマルな服装です。
いまでは昼の礼装としても着用する場合があり、時間帯によらず、一般的な結婚式の新郎の衣装として知られています。
パーティーの招待状などに「ブラックタイ」というドレスコードの指定があれば、正式な服装はタキシードとなります。
<略礼装>ブラックスーツ
もっともオーソドックスな礼服です。喪服として着用する場合は、準礼装扱いとなります。
昼夜関係なく、一般的な結婚式の参列者、お葬式の列席者、ほとんどのフォーマルな場の衣装として着用できます。
パーティーの招待状などに平服で良いとの記載があれば、通常のビジネススーツではなく、ブラックスーツを着用すると良いでしょう。
一般的なダークスーツと礼服のブラックスーツのちがい
色と質感
もっとも大きな違いは「黒色」です。
ビジネススーツとしての黒いスーツ(ダークスーツ)と、礼服としてのブラックスーツは色みと質感が違います。
黒が濃いほど格式高く、マットで光らない「濃染加工」がほどこされた「真っ黒」が礼服です。
ダークスーツとブラックスーツを着た人が並んでいると、ダークスーツは白っぽく光沢があるので、フォーマルな場では違いがわかります。
特に喪服として着用する場合は、分かりやすく周囲から浮いてしまいますので、ご注意ください。
スラックスのすそ
ビジネススーツの場合は、すそ仕上げを「シングル」にするか、折り上げた「ダブル」にするか選ぶことが可能です。
礼服の場合は、“繰り返す”という意味をもってしまうので「ダブル」は不向きです。
ステッチなどの装飾
ビジネススーツの場合は、ジャケットの衿やフロントカットにステッチをいれることは多いですが、装飾をいれるとカジュアルさが増してしまうので礼服には不向きです。
同じ理由で、腰ポケットにチェンジポケットを追加したり、裏地を色柄物にしたりするのはやめましょう。
また、デザイン上あまりに体のラインを出すようなタイトすぎるスーツは儀礼的な場にそぐわないので、スタンダードなデザイン・シルエットを選びます。
オーダースーツがおすすめの理由
必要になったらレディメイド(既製品)を買いにいけばいい、と思っていませんか?
以下3つのオーダーがおすすめである理由をご紹介いたします!
理由1 自分のサイズで仕立てられる
よけいな装飾がなく真っ黒の生地でできたシンプルな礼服は、全員同じような格好になることも相まって、仕立の違いが比較的わかりやすいです。
レディメイド(既製品)のスーツでも、サイズは数多く展開されておりますが、ジャストフィットする方は残念ながら少なく、ちょっとしたお直しでは対応できない場合も多いです。
礼服が必要な場面では、他人に見られるシーンも多くなります。
オーダースーツは、個人の体型に合わせてお仕立ていたします。
自分だけのサイズのスーツだからぴったりフィットするので、なるべく良い印象を与えたい状況では、オーダースーツが勝るでしょう。
理由2 生地を選ぶことができる
レディメイド(既製品)の場合、選ぶ余地はほとんどありません。1、2種類から価格帯をみて決定になってしまうと思います。
もちろん「真っ黒」しかないので、そもそも選ぶもなにもないのでは?と思われがちですが、オーダーでは違います。
春夏向けの少し薄手のポリエステル混の生地や秋冬向けのしっかり織り込まれたウール100%の生地、各ブランド生地など、質感に差がある礼服地がそろっています。
生地のさわり心地や黒の雰囲気を自分の好みに合わせて選べるのはオーダーならでは。長く着ることになる礼服だからこそ、こだわることができるのは重要です。
理由3 価格に対して高品質
生地を選べることからつながっていますが、礼服用の「真っ黒」の生地は濃色に加工するのが大変なので、通常のビジネススーツ用の生地と比べて値が張ります。
レディメイド(既製品)の価格もビジネススーツと比べて高価になり、オーダー店ともさほど変わらないのです。
急に必要になったから、スーツショップに駆け込んでレディメイド(既製品)を買おう!となると、
「必要」なので多少高値でも、サイズがちょっと合わなくても、選ぶ余地がなくても買ってしまいます。
これが非常にもったいない!
事前に時間に余裕をもってオーダーしておけば、理由1・2のオーダーのメリットが同じ価格で手に入れられます。
1着で十分です。ぜひブラックスーツをオーダーしてください。
ユザワヤのブラックフォーマルコレクション
それでも、オーダーショップは敷居が高い・どこで購入すればいいか分からないという方に、ユザワヤ・サーミッドフィールドからのご提案です。
以下の価格はすべて、シングルスーツ上下1着のお仕立代込通常価格です。
オリジナル礼服地
春夏略礼服 ウール87%・ポリエステル13% 38,000円(税込41,800円)
秋冬略礼服 ウール100% 48,000円(税込52,800円)
モヘアバラッシャ礼服地
スリーシーズン略礼服 ウール80%・モヘア20% 48,000円(税込52,800円)
ミユキ 国産礼服地
秋冬/スリーシーズンブランド礼服 ウール100% 68,000円(税込74,800円)
エルメネジルド・ゼニア イタリア製礼服地
秋冬/スリーシーズンブランド礼服 ウール100% 98,000円(税込107,800円)
このほかにも、さまざまなブランド生地をお取り扱いしております。
実際の生地の質感をぜひ店頭でお試しください。
ワイシャツとネクタイも合わせて
ユザワヤ・サーミッドフィールドでは、ワイシャツのオーダーとネクタイの販売も行っております!
白の無地のワイシャツは必須です。オーダーの礼服なら、ワイシャツもぜひオーダーで!
_ワイシャツ 1着 5,800円(税込6,380円)~ ≪ ワイシャツページへ ≫
フォーマルネクタイのご用意もございます。
高品質なシルク100%はもちろんですが、ポリエステル製のお手ごろなネクタイも数多く取り揃えております。
_ネクタイ よりどり2本 980円(税込1,078円)~ ≪ ネクタイページへ ≫
タキシードも承ります
格式とシーン別の礼服を各種ご紹介しましたが、タキシード仕様の礼服もお仕立ていたします。
拝絹(はいけん)というジャケットの下衿と、測章(そくしょう)というスラックスの外わきの縫い目を、黒い光沢感のあるシルク素材で仕立てるオプションです。
結婚式を迎えるご新郎様に非常におすすめ!
ご新婦様のすてきな花嫁姿に見劣りしない、格式高いタキシード姿で大切な日をお迎えください。
近年人気のカラーフォーマルもご相談いただければご対応可能です!
こちらのオプションは、シングルスーツ上下1着お仕立代込通常価格にプラス30,000円(税込33,000円)にて承ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大切な場で、長くご着用なさる礼服には、オーダースーツがおすすめです!
礼服についてわからないことがあれば、ぜひ採寸員にご相談ください。
高品質な礼服を、リーズナブルな価格でご提供いたします。
2023/02/01