ユザワヤの「軽量仕立」
非常に軽く、通気性バツグン！ソフトな着心地が魅力のオプションです。
オールシーズンで活躍しますが、特に夏の時期におすすめです。
通常背抜き仕立（標準仕様）
「背抜き」とは、裏地の標準仕様の１つです。
背中の下２/３ほどは裏地が無い状態のため、比較的涼しく、春～夏のオーダーではこちらを標準としています。
軽量仕立
今回ご紹介するオプション「軽量仕立」です。
裏地だけでなく、肩パットなどの中身を減量しています。「背抜き」よりさらに通気性がよく、非常に軽い着心地です。
なおこちらのオプションは、ユザワヤ４つのモデルのうち「モダンクラシック」というイタリアン・スタイルのモデル専用の特別オプションです！
４つのモデルについて詳しくは↓こちら↓をご覧ください。
≪ スーツは生地とシルエットが命！豊富な生地の秘密と４つのモデルを解説 ≫
軽量仕立の特徴
細かい仕様を解説いたします！
１・大見返し
２・前肩部分の裏地
３・裏地のカンノン仕様
４・肩パットなどの軽量化
５・縫い代のパイピング処理
６・内ポケット
７・スラックスの腰裏仕様およびメッシュポケット
１・大見返し
いわゆる「アンコンジャケット」とも呼ばれる仕様です。
通常の仕立に対し、見返し部分の表地を大きく使用しています。
裏地・芯地を省いているので軽く、通気性があるので涼しさがアップします。
表地の固さによって仕上がりの雰囲気が変わりますが、通常よりはるかにソフトな雰囲気をつくります。
２・前肩部分の裏地
一般的な大見返しのジャケットは、前肩部分も表地であることが多いですが、ユザワヤの「軽量仕立」は裏地をつけています。
理由は着心地！
表地のみの場合、羽織る際にこすれて少しだけですが引っかかるように感じます。
裏地があることによってサラッと羽織りやすくなっています！
３・裏地のカンノン仕様
標準の背抜き仕様の場合、形が四角くなっています。
このような弧を描くように丸い形のカンノン仕様は、
裏地が体に沿って立体的に接するため動きやすさがアップ！
標準仕様より手間のかかる、アップグレード仕様です。
４・肩パッドなどの軽量化
軽量で少し薄めの肩パットによって、肩のラインがよりソフトに、カジュアルな雰囲気！
肩を上げ下げした時に感じるパットのやわらかさが、もっとも分かりやすい違いでしょう。
軽さを追求し、極力スーツの中の付属物を減らしています。
それによって全体的にソフトで軽い着心地を実現しています。
５・縫い代のパイピング処理
裏地がほとんどない、つまり通常は見えないはずの表地の端の縫い代がすべて見えるため、
そのままにしておくと着ているうちに糸がほつれてきてしまいます。
裏地で端をくるむパイピング処理を施すことによって、
ほつれ止めとともに、見た目にもきれいに仕上げました！
手間のかかる処理ですが、非常に大事なポイントです。
６・内ポケット
標準仕様の場合は、ふた付きの内ポケット・ペンポケット・チケットポケット・タバコポケットの４つがついていますが、
ポケットの分だけ厚みや重さは増してしまうもの。
最低限のふた付きの内ポケット・ペンポケットの２つに省略することで、すっきりした見た目を追求しました。
７・スラックスの腰裏仕様およびメッシュポケット
スラックスにも違いがあります。
ベルト部分の腰裏のすべり止めは、通常仕様の場合、綿＋ポリエステルで少し厚みがありますが、
ポリエステル100％の薄めのすべり止めで腰回りの熱をためません。
また、ポケットを薄いメッシュの生地でつくることで、通気性をアップ！
今までとはひと味違う履き心地を体験できます。
軽量仕立のススメ
サッと羽織れるジャケットがほしい！スーツをカジュアルに着こなしたい！
ビジネスシーンでもちょっとカジュアルな着こなし、いわゆる「ビジカジファッション」
がＯＫな会社も増えています。
春～初夏ならノーネクタイでリネンシャツのゆるっと感でカジュアルに合わせ、
夏はＴシャツやポロシャツを合わせても良いでしょう。
秋から冬先までは、ハイネックのニットなども相性バツグン！
もちろんワイシャツとネクタイできちんと感も出せますから、がちがちのスーツは肩がこるし、動きにくい…という方には、
軽くてかさばらず楽に着こなせるスーツとなるでしょう。
特におすすめなのは…
□ リモートワークでもきちんと感が求められている方
□ スーツで作業することが多い方
□ 休日も羽織れるカジュアルなジャケットをお求めの方
□ 出張の多い方
□ 真夏でもスーツが必須の方
使い勝手の良いスーツとして、みなさまに大変おすすめです！
まとめ
何かオーダーらしいオプションがしたい…と迷ったら、カジュアルな着こなしがお好きな方には「軽量仕立」をおすすめします！
もちろんオプションは絶対必要！というわけではありません。
装飾を付ける場合、好みが分かれると思います。
オーダーの良いところは、まさにココ！
レディメイド（既製品）は決まった形しか選べません。
オーダーにおいては、自分の好みに選べること自体が、楽しい時間となるでしょう。
また、どのようなオーダーが良いか理想の形をメモしたい方や、イラストを見ながらさらに考えたい方は、≪ オーダー体験 ≫ページでさまざまなディテールイメージを考えることができますので、ぜひお試しください！
オプションに迷われたときのご参考になれば幸いです！
ユザワヤ紳士服売場サーミッドフィールドでは、こちらのモダンクラシックモデル専用「軽量仕立」は、プラス3,000円（税込3,300円）にて承ります。
また、店舗によりオプションの受付状況が異なりますので、恐れ入りますがご希望のお客様は各店舗までお問い合わせください。
（2023/06/08）