Language: 日本語 簡体中文
オーダー
体験

Sir Midfield by Yuzawaya

来店予約Reservation
Language: 日本語 簡体中文
来店予約Reservation

選べるデザインいろいろ!お台場仕立特集

デザインにお悩みの方に向けて、オプション「お台場仕立」について解説します。

「お台場仕立」は、高級スーツの証?オーダーするなら、ジャケットの裏側もこだわりたい!

ジャケットの「お台場仕立」ってなに?

ジャケットの見返し(裏側)の内ポケットを取り囲むように表地をほどこした仕様のことを「お台場仕立」といいます。
通常、表地と裏地のさかいは真っすぐな直線ですが、「お台場仕立」は内ポケットに沿ってぐっとカーブを描き内側まで表地が贅沢に胸元を覆います。

生地を通常より多く使うため、コスト面で大量生産にはあまり向いておらず、レディメイド(既製品)ではあまり見ない仕様です。
高級なオーダースーツなどによく見られるため、高級スーツといえば「お台場仕立」というイメージがある人も多いです。

通常仕立(サーミッドフィールドの標準仕様)

お台場仕立

お台場仕立の由来

諸説ありますが、明治初期の職人によって考案されたと言われています。
名前の由来は“お台場”という場所の地形に似ていたことにちなんでいます。

この“お台場”とは、江戸末期に幕府が設置した砲台のある場所のことで、ペリー来航以来、外国船襲来に対して江戸を守るために海岸に突き出るように築かれました。
幕府直轄や幕府由来のものついて「御」をつけて呼ぶ習慣から、“お台場”と言われています。

では、なぜ明治の職人たちは「お台場仕立」で仕立てていたのでしょうか。
当時のジャケットの裏地には、光沢があり滑りも良いアルパカ素材が使われていることが多かったのですが、非常に摩擦に弱いことが欠点でした。
結果として、表地より早く寿命が来てしまい、擦れてしまった裏地をすべて取り換えることが日常的にあったため、取り換えやすいよう「お台場仕立」がうまれたと考えられます。
この裏地の取り換えの際に、通常仕立であると内ポケットの部分を付けなおすことが非常に難しく、ポケットに傷がついてしまうことも多かったそう……

現在はアルパカ素材の裏地はほとんど流通しておらず、また品質・技術の向上により裏地をすべて取り換えるようなことは滅多に行われません。
余談ですが、縫製工場に裏地交換を依頼すると、本気で嫌がられます。作り変えたほうが早い、とまで言われるくらい、とても大変な作業なので注意が必要です。

お台場仕立にしたほうがよい?

結局、オーダーするなら追加料金を払ってでも「お台場仕立」にした方がよいのか?というのが気になるところ!

先ほどご説明したように裏地を取り換えることは現代ではほぼありませんから、本来の由来とは別にオプションとしてのメリットがございます!

重要なのは次の2点です。

1・型くずれしにくい

表地を多く使用しているので、全体が型くずれしにくいです。
さらに、内ポケットのまわりがやわらかい裏地ではなく表地になるため、ポケットの開口がヨレてポッカリ開いてしまうことも少ないのがポイントです。

2・高級で装飾的なデザイン性

スーツの仕立に必要な工程に追加で手間がかかるので、高級な仕立であることは間違いありません。
また、ちらっと内側がひとに見られたときに「お台場仕立」だと分かる方は、おそらくオーダー派。センスの良さが分かる相手だと、このひとは違うな!と目を引くはず。
そうでなくても、気に入って選んだ裏地がより際立ってみえるデザイン性がかっこいいですよね。

とはいえ!
お台場仕立は高級な仕立ですが、
高級なスーツは必ずお台場仕立というわけではありません。

…ややこしいですね!
軽くてやわらかい仕立が良いとされるイタリアでは、薄めの表地が多いので、台場の形は違えどかなり普及しています
対して、スーツ発祥の英国では、見た目の美しさよりも機能美(とくに防寒性)が重要視されるので、厚いしっかりした生地が多いです。つまり、耐久性をあえて高める必要がない=「お台場仕立」を採用する必要がないということで、あまり普及していないようです。

というわけで、本格的で高級な仕立であっても、お台場仕立でないことはある、ということがわかります。

「お台場仕立」を本当におすすめする気があるのか…?という声が聞こえてきそうですね。
本来、スーツに必要なのはサイズ感です。じゃあ、別に付けなくてもいい?

おすすめですよ!!!!!!

外からは見えない部分のオプションなので、無理に考える必要なないのです。
標準の仕立でも十分にスーツとして機能的ですしかっこいいです。

でも、さらにかっこいいスーツが着たい!と思って、オーダースーツを検討していらっしゃるなら、「お台場仕立」は本当におすすめです。
こだわりの裏地とお台場仕立の組み合わせは最強と言ってもいいでしょう。

まとめ

何かオーダーらしいオプションがしたい…と迷ったら、こだわり派には「お台場仕立て」をおすすめします!
もちろんオプションは絶対必要!というわけではありません。
装飾を付ける場合、好みが分かれると思います。
オーダーの良いところは、まさにココ!
レディメイド(既製品)は決まった形しか選べません。
オーダーにおいては、自分の好みに選べること自体が、楽しい時間となるでしょう。
オプションに迷われたときのご参考になれば幸いです!

サーミッドフィールドでは、こちらのお台場仕立ては、プラス5,000円(税込5,500円)にて承ります。

 

2023/03/01

 

一覧へ戻る